明けましておめでとうございます。
正月らしいヴィジュアルを探していたら、今読んでいる、この見るからに小難しい本が目に入った。政治と美術や建築(コルビジェからアアルトまで)、デヴィッド・ボウイなどの音楽の関係性を幅広い資料と見識から分析した、正直なところかなり興味深い内容。
思想家の書いた文献からの引用なんかも多いのだけど、そんなこんな読んだり、なんとなく考えていたら、ふと気付いたような気がすることが、、。
思想はダイレクトに教養や哲学とかに関係するのはわかるけけど、文学とか、映画って芸術作品としても認知されてるけど、実際読んだり、観てみると普通に面白かったり、ただ無茶苦茶な事やってるように見えたり。(例えば川端康成の「雪国」、ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」なんかもパッと見そういう印象。)でもこれだけ長い間、皆が一所懸命作り、鑑賞してる事をみると、何かしらは大きな意義があるんだろーなぁ、と。
それでふと思ったのが、料理家にとって新鮮な食材は、素晴らしい材料。でもまるで料理が出来なかったり、相応しい調理器具を持っていないと、あまり縁のないもの。
ファッションデザイナーにとって、とても面白い生地、可能性を感じる糸。ミシンの使い方もパターンの作り方も知らず、服の作りが分からなければただの糸と布でしかない。
小難しい思想の場合、それは作家にとっては重要な根源になっていて、それらを面白いストーリーに織り込んで、読者に届ける。そういうような役割を、文学や映画、引いてはファッションも担ってるんじゃないか、と考え及ぶに至り、これはこれは、頑張って行こう、と思った。
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